旧泉質名と新泉質名
温泉の泉質というのは、思ったより複雑で、大きなカテゴリーの中に、小さなカテゴリーがいくつもあります。
例えば、含鉄泉は、現在は『鉄泉』で統一されています。
でも、昔は、成分によって『炭酸鉄泉』と『緑ばん泉』に分かれていました。
主成分が硫酸鉄の場合は、『緑ばん泉』となっていたようですね。
さらに、炭酸鉄泉からは、『単純炭酸鉄泉』『含炭素・鉄泉』『重曹炭酸鉄泉』『含食塩-炭酸鉄泉』などに分かれ、緑ばん泉からも、『単純緑ばん泉』『酸性緑ばん泉』などに分かれていました。
このように、以前はかなり複雑でした。
でも、現在では、簡易化されているようですね。
また、主成分を硫酸塩としている硫酸塩泉に関しても、これと同じことが言えます。
硫酸塩泉は、成分によって、芒硝泉や石膏泉・正苦味泉などに分かれています。
現在の新泉質名では、『マグネシウム-硫酸塩泉』など、主な成分をそのまま名称としているものがほとんどです。
旧泉質名から現在の新泉質名に変わったのは、やはりわかり易くするためでしょう。
名前だけでは成分がわからない温泉よりは、名前の時点で成分がわかった方が、どんな効能があるのかが、把握しやすいという事ですね。
登別温泉には、非常に多くの泉質が存在しています。
そのため、この表記変更は、特に影響が大きかったと思われます。
登別温泉の旅館には、よく「この温泉はどんな効果があるのか?」という問い合わせがあったみたいです。
ネット上に公式ホームページを持っている旅館でも、そういう問い合わせが多かったようです。
でも、新泉質名に変わった今では、そのような問い合わせも、随分減ったのではないでしょうか。